𝓀𝒶𝓌𝒶𝒾𝒾𝓂𝒶𝓈𝓉ℯ𝓇

かわい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

希死念慮 meets kindle unlimited

 新年明けまして、明けました。

 死にたい!!!!!!!!!うわーーーーーーーーーーん!!!!!!!!と突然、希死念慮に思考を乗っ取られることが多々ある。そういうとき、目の前に崖があったら大声を出しながら助走をつけて飛び降りていると思う。崖を飛び降りるイメージトレーニングは数えきれないほどしてきたが、わたしは身体の理に則って手足を動かすセンスがあまりないので、イメージの中のわたしのフォームはいつも美しくなくて間抜けで悲しくなってしまう。最後の一歩を強く踏み切って一度宙へふわりと浮いてそこから落ちていきたいけど、いつも右と左のどちらの足で踏み切るか迷ってるうちに足が絡まって直滑降で真下に落ちて途中で飛び出た岩に後頭部や首をぶつけて死んでいる。話を戻すが、目の前に崖があることはそうそうないので、現実に、そういうときはまずスマホを手にしている。何故ならいつどんなときでもスマホが絶対に手元にあるから。わたしは基本的に過思考で脳内で喋り続けているのだが、意味を為している音の連なりを認識するとそっちに意識が移るので、まずは視界を塞ぐよりも耳を塞ぐことが最優先である。何も聞こえないより何かが聞こえていた方がわたしにはよっぽど無音である。意味を成していることが大事なので環境音などは不向きで、音楽や言葉が流れる動画を探す。

 深呼吸をする傍ら、YouTubeを開いてホーム画面をざっとスクロールする。ここ一年くらいはゲーム配信やVtuberにハマっているのでホームに出てくる動画の大半は切り抜きで、なにを思ったか稀にアイドルの数年前のチッケムが出てくるくらい。ここの段階で大事なのは自分の神経を逆立てしない動画を選ぶことなのだが、これがめちゃくちゃ難しい。配信者の面白さというのは往々にしてリテラシーを犠牲にしているので、そこでそういう動画をみると本当に取り返しがつかないくらい具合が悪くなる。英語の細かいニュアンスをわたしは感じ取れないので、敢えて英語話者の配信者を選ぶことが多い。スウェーデン語やフランス語など全く分からない言語をみることもあるが、多少意味がわかる方が意識をそっちに割くことができる。ここでしっくりこないときは、twitchかopenrecを開くが、これは要するに切り抜き動画の元が生まれている場所なので、以下略。ところでTikTokが最初だと思うのだが、各種SNSにリールやショートなどとして実装されているスクロールで延々出てくる短い縦動画は本当に、本当にすごい。人の時間を喰う伝説の悪魔として何らかの名前がついて後世に残されてほしい。毒にも薬にもならないと言いたいところだが、普通に毒。数年前だったら曲を聴いていたと思うが最近は特定の好きなアーティストがおらず、何を聴いてもしっくりこなくて苦しいので音楽アプリすら開かなくなった。

 崖から飛び降りたり、YouTubeを開いたりする代わりにKindle Unlimitedを入れた。YouTube premiumの学生プランが今月で失効するというのが念頭にあり、無意識にその代替を探していたのかもしれない。本として出版されているからと言って必ずしもリテラシーに期待できるわけではないが、どう考えてもYouTubeよりはマシだろ。耳から音が入ってくるわけではないので、わたしの過思考や希死念慮を紛らわせるには一見向かないと思いきや、脳内にへーへーボタンを用意して、「へー」「へー」とボタンを押しながら無心でページを捲れば、作業化して思考が遮断されることに気づいた。一冊三分くらいで読み終わるのでまるでエセ速読のようだし、もちろん意味は入ってこないが新書や小説はそもそも紙でないと読めないので問題ない。知らない業界の用語集や図鑑などをみている。Kindle Unlimitedは著作検索のしにくさで酷評されていることが多いが、アプリ内のカテゴリというタブからみると少しみやすくなる。人気書籍として大量の自己啓発本をおすすめしてくるのがストレスだが、これに関してはたくさん本を読んでアルゴリズムを調教していきたい。本を読了するということの定義が問われるね。人それぞれだと思うのだが、わたしは手にとってざっとめくったら読んだということにします。いずれ参照したいと思ったらまたそのときに読み返せばいいし、話題や単語をみてその本を自分の架空の本棚の中で分類/体系化できるだけでいい気がする。ちなみにKindle Unlimitedは以前購読していたことがあっても1/9まで2か月99円だそうです。IKEAみたいな価格設定だね。やったね。