ドッグイア

　最近は自分の置かれている現状とか将来のことを整理して、できるだけ具体的に描こうとしている。色々な人に連絡をしながら面談や相談をしていただいているのもそのためだ。二十歳まで生きていた記念に入れたタトゥーとは既に四年の時を共に過ごし、結局わたしは二十四歳になっている。人生とは果たしてy軸方向に何かを積み上げる営みなのか、あくまでも地に足をつけてx軸方向に距離を往く営みなのか。当然にどちらでもないだろうが（あるいはz軸含めてそのどちらも）、「新卒一括採用」の価値観に飲み込まれて、少なくともその平たい二択でしか自分の人生を考えられないことがある。全員が生まれてからよーいどんで原点を出発し、縦か横に陣地を広げているゲームの最中なのだという焦燥感に駆られている。自分が凡人だから尚更だろう。ただでさえ凡人なのだから、時間という面で絶対に遅れをとってはいけなかったのだと思ってしまう。まあ端的に言ってそんなことはない。そんなことあるわけないだろうが、という気持ち。少し冷静になればわかるのに、そういうあり得ない価値観に振り回されていることすら悔しいくらいくだらないよ。
　この間、学校の先生と面談していただいた。相談事自体は抽象的だったので想像通り、特に建設的な話はできず、こちらが現状説明をしたのちに現時点で自分で見通しをつけた部分（大学卒業）までの計画を話すのがメインだった。先生は全くフレンドリーではないタイプで、言葉も少ないのだが、「まあ聞いてる感じ、心配しているより大丈夫ですよ」と言ってもらった。「聞いてる感じ、大丈夫ですよ」というのはわたしの環境に対しての言葉である。大学中退で一番多いのは経済的理由らしく、大学を出て欲しいと何より親が思っている、かつそれに係るお金は全て親が出してくれている。しかも特に親が急いでいない。そりゃあ何も心配はないだろうと、わたしでもわかる。じゃあそうやってのんびり大学出てどうするん？というのがまあ結局一番のところで、就職どうすればいいんやというのはある。それを言ったらキャリア支援センターに行きなさいと言ってもらって、もちろんそうするのだが。
　ちなみに、精神疾患で大学卒業が遅れていることは「市場」においては言わないで済むなら言わないほうがいいらしく、わたしはそうして失われた時間分を今からそれっぽく埋める必要があるらしかった。もちろん勉学に対する意欲はあるので、できることを全うし、あわよくば結果を出したいが、あまり焦ってもしょうがない。ひとまず、協定校である東京外国語大学で授業を聴講できることが決まった（特に選考とかないです）。東京外国語大学はずっと志望校だった憧れの大学で、結局浪人した際にとにかく国立大学に行くことを確実にするために受けなかったのだが、今考えてみると高校三年生時点で自分で選択した言語を四年間やり続ける根性はなかったので、これも何かの巡り合わせかもと思ったり。わたしは実定法は壊滅的に苦手だけど、政治学とか法哲学とか法社会学はかなり好きだしね。

　来週は予備校の面談に行く。

　取り敢えずの見通しとして
2023年内
□英語外部試験のハイスコア獲得
□ドイツ語学習の開始
□数的処理

2024年上半期
□外専試験科目学習の開始（2月）
□独検3級4級併願受験（6月）

2024年下半期
□1ヶ月ドイツ語圏留学（9月）
□大学卒業

2025年上半期
□外専受験

という感じである。
　予備校費、留学費と併せて50万円くらいは別に用意しておきたい。